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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2020年1月22日水曜日

「インストラクターの現場から」〜友への思いを胸に、産後ケアの道へ〜(若菜ひろみさん)

こんにちは。マドレ☆タイムズ編集部です。
マドレタイムズ1月号ではリレーエッセイ「産後ケアの現場から」をお届けします。
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こんにちは!千葉市在住のインストラクター若菜ひろみです。

今号では、インストラクターになったきっかけと、これまでの活動について書きたいと思います。

私は、2008年11月にデビューし、インストラクター歴11年になります。
社会人デビューは、大手音楽教室の講師。鍵盤に向き合うだけでなく、歌ったり踊ったりするグループレッスンの講師もしていました。
今でも週末は実家の音楽教室でリトミックとピアノ・エレクトーンの講師をしています。

音楽教室の講師として働き9年経った頃、とてもひどい肩こりから吐き気もするようになり「これはまずい!運動しよう!」と思い、当時流行りだしていたピラティスをはじめたのですが、自分の身体のことを知らなすぎたことと、自分で不調を改善する方法を知らなかったことに衝撃を受け「もっと身体のことを知りたい!」と思い、ピラティスのインストラクターになりました。

ちょうどその頃結婚し、今度は妊娠中から出産後の身体の勉強をはじめ、マドレボニータと出会いました。

そして、産後セルフケアインストラクターを目指すことになるのですが…

きっかけは、当時マコ先生が出ていた雑誌の記事に「日本の母子保健制度に産後女性の心身のケアがない」と書かれていて、「その実態が知りたい!」「その現場がないなら作りたい!」と思ったからです。

なぜそこまで思ったか、
それは産後に自殺をしてしまった友人がいたからです。

デビューして6年半は、中々子どもを授からず不妊治療も経験。
インストラクターの仕事と音楽教室の仕事を週3日ずつ、というペースで働いていました。

この時期は、とにかく産後ケア教室とマタニティケア教室を開催すること、千葉県の多くの地域の方に「すべての出産した女性に産後ケアが必要」と伝えることに集中していて、地域活性化のプログラムに参加してつながりを築いたり、イベント出展など、積極的に参加しました。

地域でのつながりを築き、産後ケアの必要性を周知させるのは時間がかかりますが、その頃出会ったみなさんとは今でも共に活動していますので、今振り返ると、この時期は「種まきの時期」だったなーと思います。

そして6年半活動した後妊娠し、2015年7月に出産しました。
妊娠中は、出産ギリギリまでバランスボールで弾んでいたので(臨月の教室はお休みしましたが)、とっても元気な妊婦でした。

ですが、出産と産後については、それまで勉強してイメージはしてきたものの想像を遥かに超えるツラさでした。

私が一番ツラかったのは睡眠不足で、常に頭がぼーっとして軽い頭痛が続いていました。
卒乳するまで中々まとまった睡眠を取れず、一番しんどかったときは「この状態で更なる困難が降り注いだら…」と産後自殺した友人のしんどさを思い涙した日もあります。
THE 産後ですね。

仕事復帰は、産後6か月のとき。
はじめの3か月は一時保育を利用し、時間の短い講座から徐々に復帰しました。
現在は、産後ケア教室・マタニティケア教室、自治体や産院主催の教室も担当。
平日はマドレボニータの仕事、金・土曜日は音楽教室の仕事をしています。

出産後はとにかく早く現場に戻りたかったし、多くの産後女性に産後ケアを届けたい!という一心で、気づいたら4年半経っていました。

右が私。左は中桐昌子インストラクター

先ほど書いた、亡くなった友人への気持ちは、仕事復帰してからもずっと心にあり
「友人の産後に産後ケア教室があったらどうだったかな」
「産後の実態を知っていたらどうだったかな」
と今でも考えます。

現在は、妊産婦の自殺をゼロにしようという取り組みを少しずつはじめていて、昨年はマドレボニータ合宿の分科会で「妊産婦の自殺予防」を担当し、妊産婦の自殺に関する調査・各自治体での取り組みを発表しました。

合宿で行った内容は、次回発行のマドレジャーナル(注)に掲載予定ですので、正会員のみなさま、ぜひ楽しみにお待ちください☆

今後は、この活動の調査や勉強をしていくため、また千葉県内の自治体主催クラスを増やすためのはたらきかけに集中するため、産後ケア教室とマタニティケア教室(千葉・睦沢教室)は今年の3月で一旦休講し、自治体と産院主催の講座のみ担当します。

次回の3月コースが最終となりますので、千葉県内にお知り合いの妊産婦さんがいらっしゃいましたら、お声がけいただけると嬉しいです。
また、このタイミングで来年度から息子が幼稚園に行くことになり、春からは新しい生活が待っています。
今までは朝から夕方まで保育園で過ごし、昼食&お昼寝も保育園にお任せだったので、生活の変化は大きい(お迎えが早いしお弁当の日もあります)ですが、家族それぞれが選んだ選択をお互いに応援し合い、楽しみたいと思います。

妊娠前に種をまいた活動も徐々に芽が出てきていますので、次回は「地域活動」をテーマにお届けしたいと思います。

(注)マドレジャーナルはマドレボニータ正会員の方にお届けしている機関誌です。
・一部バックナンバーはマドレボニータ・オンラインストアでお求めいただけます。

【若菜ひろみプロフィール】
千葉県長生郡出身。'98年ヤマハ音楽院指導者養成科卒業後、ヤマハ音楽教室システム講師を経て'02年音楽教室を開校。ピアノ演奏中の肩こりを改善するためにピラティスを始める。'07年ネバダ州立大学公認ピ ラティス指導者資格を取得。結婚を機に産前産後の身体について勉強を始め、マドレボニータと出会う。'08年認定インストラクターとなり、現在は千葉市と長生郡睦沢町で教室を開催。自治体主催講座、産院 協働クラスも担当している。'18年よりNPO法人はなえみ理事。'19年妊産婦の自殺ゼロを目指す活動を始める。ちばパパママ安心ネット設立。