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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2012年4月20日金曜日

誰もが不安や課題をもっている~マドレ基金ご利用者(ひとり親)のご感想~

こんにちは!マドレボニータ事務局スタッフの北澤ちさとです。



2人の子どもが入園・入学を迎え、初のことも多く毎日アワアワしていますが、
4月も中旬を過ぎ、やっと少々余裕ができて
SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』も観に行けました!
朝の情報番組での特集では、私の感想インタビューコメントも放送していただきました(笑)!

さて先日、『マドレ基金』を利用して、2クールにわたり産後クラスを受講された
摩由子さんからいただいたご感想を紹介いたします。

マドレ基金(ひとり親)を利用させて頂き、本当にありがとうございました。

1月の吉祥寺クラスと2月の東高円寺クラスを、基金のサポートにより
受講させて頂いた時点では、まだ産後について何も具体的でなかった自分が、
この4月から仕事も保育園も決まり、新しい生活を始めていることは、
マドレなしではありえなかったと思います。
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実家も不存在でしたので、本当に子と二人きり、
産後ハイだけで乗りきった産褥期と産後の孤立から抜け出し、
心身のリハビリを正しく受けられたことは、
今後の自分の原点となることと思います。

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受講するまでは、産後すぐに保育園や再就職のことを考えなくてはならない自分を、
マドレ以外の母たちとの集いの中では開放できずにいましたが、

クラスでは、ひとり親でなくとも仕事や人生について産後は皆それぞれの不安や
課題を抱えていたので、シェアリングの時間はとても話しやすかったですし、
ここでワーキングマザーの仲間を得られたことは、あまりに大きな価値となりました。

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受講したクラス以外のマドレの繋がりも持てたことで、
保育園に入園してみると既に知り合いがいたり、
地域に仲間を持つことの強みや大切さも、ここで知ることとなりました。

マドレ基金でひとり親への呼び掛けがされていなかったとしたら、
受講はもっとハードルの高いものでした。
すべての産後女性に格差ない教育の扉を、本当にありがとうございました。

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(2012年吉祥寺・東高円寺クラス受講生 佐嶋摩由子さん)



摩由子さん、本当にありがとうございました。

まさに「子育てのスタート期」に、
【1】しっかりと身体を立て直すこと、
【2】自分の想いを整理してことばにして出すこと、
【3】そして地域で仲間とつながること。

これらのことに、産後クラスでじっくり取り組めたこと。
産後ケアは「母親のリフレッシュ」と一言で片付けられるものではなく、
すべての産後女性に用意されるべき「心と体のヘルスケア」の場であると、
あらためて実感させられます。

私たちマドレボニータという団体も、そして一緒にクラスに参加されるみなさまも、
マドレ基金』という取り組みによって
基金のご利用者からたくさんのことを教えていただいています。

そして、「孤育て」とも言うべき現状に向き合う方々がいること、
そうした方々こそ産後の心身のケアに取組み、ニュートラルに接してくれる仲間に
出会う必要があること、そして、それらのことは不可能ではないこと。
もっともっとたくさんの方に知っていただきたい!と切に願います。

産後という、誰もが多かれ少なかれ悩みもがく時期には、
ひとり親だとか、子どもに障がいがあるとか、そういった特殊な事情があっても、
本人が壁をつくらなければ、わりとニュートラルに交流ができるようです。

産後というのは、まっさらな状態で人に向き合える、
非常によいチャンスなのかもしれません。

子育てが一段落してからではなく、産後というこの時期にこそ、
母親自身が自分のことをケアする重要性をますます感じています。

さらに多くの方に産後プログラムを届けられますよう、
ひき続きご支援をよろしくお願いいたします。v
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(文責:マドレボニータ事務局 北澤ちさと)

2012年4月17日火曜日

男性にこそ読んでほしい1冊。日経ビジネスアソシエで『産褥記』が紹介されました。

こんにちは、マドレボニータ広報の宮下ひかりです。
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はやいもので4月ももう3週め
学校ではそろそろ給食が始まる時期でしょうか。
日々のサイクルが出来始めてほっとすると同時に、
ピンと張りつめていた気持ちがゆるんだり、疲れも出たりして
体調を崩しやすい頃でもありますよね。

かくいう私も、一昨日・昨日と、この春保育園を移った息子が胃腸炎GEROの洗礼をうけ、その世話に追われておりました

胃腸炎、今年は結構流行っているようですね。
お子さまだけではなく、みなさまご自身もどうかお気をつけて…

さてさて、現在発売中の雑誌『日経ビジネス アソシエ』5月号にて、
吉田紫磨子著『産褥記』をご紹介いただいています。


なんと巻頭特集「今、読むべき本」の
各界の目利きが必読本を推薦する「目利きが選ぶ必読本139」
「子育て」分野の1冊に選んでいただきました!
ご紹介くださったのは、
NPO法人フローレンス代表の
駒崎弘樹さん。

この『産褥記』の著者は、
産後セルフケアインストラクターの吉田紫磨子

第2子の出産「直後」から
「床上げ」までの1ヶ月間を
克明に綴った一冊です。

(毎日のブログを当時、パートナーの良雄さんが代筆してくださっていました)


手前味噌ですが、
これまで語られることのなかった産褥婦の心身の状態や
夫、実母との関係がつまびらかにされた、世にも貴重な本と自負しています。

駒崎さんの推薦文を引用させていただくと、、、
「男性にこそ読んでほしい一冊。
出産時直後の女性の体がいかにダメージを受けていて、
いかに夫のサポートが必要とされているかがよくわかる。
今こそ自分の出番という責任感が自然と湧いてくるはず。」


そうなんです。

女性(妊婦さんや産後の方)に読んでいただきたいのはもちろんなのですが、
ほんとうにこの本に書いてある「産後女性の現実」を
一番知っていてほしいのは、
パートナーであり父となる男性だと思っています。

出産してもう「身軽」になったはずの妻が、
実は身体はボロボロ、精神的にもアップダウンが激しくたいへんな状態にあることを、
この『産褥記』を読んで知っていただき、十分にねぎらい、いたわってほしいとおもうのです。

「でも、もう産褥期過ぎちゃったし、今更読んでも・・・」という方。
きっと、産後を客観的に振り返ることが出来るいまお読みいただくことで、
ご自身の、そしてパートナーの産後の時期に疑問に感じたこと、
腑に落ちなかったこと、つらかったことの原因が何であったのかを
この本のなかにみつけていただけるのではないかとおもいます。

表紙カバーにもありますが、「喉元すぎれば熱さ忘れ」てしまった産後を
しっかりと振り返って、これから長くつづく子育てや夫婦のパートナーシップのためにも、
お手元に置いていただきたい一冊です。

『産褥記』はマドレストアでお求めいただけます。
妊娠、出産のお祝いとしても人気です。
たくさんもらうであろうベビー用品よりも喜ばれるかも!?
『産褥記2』とのセット割引もオススメです。

このピンクの表紙、気になるけど、、と迷われていた方、
この機会にぜひ!!

(文責:宮下ひかり)