Information

産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2016年5月15日日曜日

【開催報告】NICU・GCU入院児の両親のための講座、初回を開催しました!

こんにちは。マドレボニータ事務局スタッフの太田智子です。




5月15日(日)、「NICU・GCU入院児の両親のための産後セルフケア&退院後を考える講座」の初回が開催されました。
場所は「グロースリンク勝どき」。本講座にご協力いただいている「認定NPO法人フローレンス」さんの運営される子育て支援施設です。



今回は6組12名のカップルにご参加いただきました。
お子さんがNICUやGCUに入院中の方や、妊娠中で出産後に医療的ケアが必要になる可能性がある方などがお申込みくださいました。

講師は吉田紫磨子インストラクター、アシスタントは小山史未子インストラクターが担当しました。2人はこの全く新しい講座の企画段階から想いをもってプロジェクトメンバーとして関わってくれています。

今回の講座は、マドレボニータの産後の心身をリハビリする3つの柱に、認定NPO法人フローレンス障害児保育事業部のみなさんによる「退院後のヒント」についてのお話が加わったスペシャルプログラムです☆
産後ケアバトン制度の一環として、合同会社西友さまの助成により実現しました。

障害のある子どものいる家庭の離婚率は健常児世帯の6倍、そして障児の母でフルタイムの仕事についているのは5%です。特に母親は毎日の通院やお世話で忙しく、社会的にも孤立してしまいがちです。


【1】産後ケアバトン制度の対象でありながらも「産後のボディケア&フィットネス教室(4回コース)」へのご参加が難しい状況にある方々にも、産後の心と身体のケアを届けたい。

【2】カップルで産後のリハビリにとりくみ、「退院後のヒント」をともに学び、2人で思いを分かち合う機会をつくりたい。

そんな思いをもってこの講座を企画しました。

ご参加者の簡単な自己紹介に続き、まずは【(1)バランスボールエクササイズです。

みなさんバランスボールのエクササイズは初めて。
妊娠中だったり、産後も慌ただしい生活の中で、体を動かすのは久しぶりの方がほとんどでした。
男性のほうがちょっと苦戦、動きもおもしろくなってつっこまれる…カップル講座あるあるですね^^



フローレンスのみなさんもチャレンジくださっていました!



体を動かし、身体も気持ちも温まってきたところで、今回の講座ならではのコンテンツ【(2)退院後の子育てのヒントへ。

現在の日本の障害児福祉と保育について4つのマトリクスに分け、それぞれをわかりやすく解説くださいました。

障害児保育を利用されている先輩父母たちの声も一部動画をまじえて紹介。
Q&Aでは、実際に利用するにはどうしたらいいのかといった具体的な質問もあがりました。


限られた時間ではありましたが、アクションへの第一歩につながる情報を、カップルで聞いていただく…ということが実現し、企画した者として本当にうれしかったです。


再びマドレボニータにバトンが渡り、【(3)カップルでのシェアリングの時間です。

テーマは産後ケア教室と同じく「人生・仕事・パートナーシップ」から1つ選び、3分ずつ話します。日頃から思っていること、「とめどなく話してみて」と言われて出てきた自分も意識していなかった気持ち、今聴いたフローレンスさんの話を聴いて感じたこと…などを伝え合います。


その後の全体でのシェアリングでは、「子どもの退院後の生活や働き方について、話さなきゃと思いながら話せていなかったことを話せた(男性)」という声も。
もちろん、3分では話しきれない大きなテーマですが、ここで話の糸口を切る、ということがこれからの日々のコミュニケーションを変えていくのではないかと思います。

アンケートでも「夫の気持ちがわかってよかったです(女性)」「こうやって3分あればここまで話せるのに、今までやってこなかったことに反省(男性)」との感想をいただきました。


最後は(4)自宅や病院でもできるセルフケアとして、肩こりの解消法をお伝えして、2時間の講座が終了しました!!



フローレンスさんにも入っていただき、集合写真!


終了後、フローレンスさんに障害児保育ヘレンや障害児訪問保育アニーのことを質問される方もいらっしゃいました。


そして、女性たちがなかなか更衣室から出てこないな〜と思っていたら、更衣室で大盛り上がり!連絡先交換もされて、早速集合写真もシェアしていました(カップル講座史上最速シェアでは?!)。何組かは一緒にランチにも行かれたようです。


子育てには支え合う仲間の存在もとても大きいですよね。この光景、私たちもとてもうれしかったです。

アンケートも丁寧に回答くださいました。一部ご紹介します!! 

  • 保育施設を知り、頼りながら子育てできそうと思いました。母だからつらいとか言ってはいけないんだと思ったことがあるので、でも言っても良いのだと思いました。運動も気分転換の一つですね!(女性)
  • さまざまな保育施設があり、少し不安が取り除かれた(男性)
  • ここにいる人たちみんな頑張っているんだな…と思って励まされた!(女性)
  • ボールエクササイズがとても楽しく、情報も知らないことを知ることができた。期待していた以上に、色々得られた。(女性)
  • 夫婦共々リフレッシュしパートナーシップの強化になったと感じています。(男性)
  • ここに来たから得られたことがあった。(男性)

講座全体を通しての満足度は10点満点で平均9.2点でした!

講座の様子は動画にもまとめましたので、ぜひこちらもご覧ください☆


さて、この講座は、今年度あと2回、7/24(日)と9/11(日)に開催します。2回とも、既にお申込みを受け付けています。

もしかすると、「興味があるけど、どんな感じなのかちょっと不安…」とお申込みを見送られた方もいらっしゃっるかもしれません。この初回の開催報告で、少しイメージをしていただき、ぜひ安心してお申込みいただけたらと思っています。

また、今回妊娠中で出産後赤ちゃんに医療的ケアが必要な可能性のあるカップル」の方にもお問合せをいただき、ご参加いただいたことを受け、対象に加えさせていただきます。

既にこの講座について、情報シェアにご協力くださっている方もたくさんいらっしゃり、本当に感謝しております。ぜひまた今回の開催報告も含めて、話題にしていただけたらありがたいです。

また、この講座に関心をお持ちいただいている病院や障がい児支援の活動をされている団体などで見学をご希望の方もご連絡ください。
講座については以下にも概要を掲載しております。より詳細な情報は、こちらのブログ記事をご参照ください。

講座については以下にも概要を掲載しております。
より詳細な情報は、こちらのブログ記事をご参照ください






<開催日時>
2016年
7月24日(日)【受付終了しました】
・9月11日(日)
※いずれも同じ内容です。ご都合のよい1日を選びご参加ください
・時間は全て10:00〜12:00です。

<対象>
  • 赤ちゃんが「NICU」または「GCU」に入院中で、退院後も医療的ケアが必要な見込みのカップル
  • 在宅でお子さん(概ね3歳くらいまで)の医療的ケアをされているカップル
  • お子さん(概ね3歳くらいまで)が重症心身障害児のカップル
  • 妊娠中で出産後赤ちゃんに医療的ケアが必要な可能性のあるカップル
※医療的ケアとは…”たんの吸引”や”経管栄養”など、日常的に必要な医療的援助のこと
※重症心身障害児とは…重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態にある子どものこと


女性は産後2ヶ月目以降で、お医者様から運動の制限の指示を受けていない方が対象となります。


<定員>
各回 8組16名(事前申込制・先着順)
※本講座は大人のみでご参加ください
※カップルでのご参加をお勧めしますが、単身でもお申込み可能です。

<会場>
子育て支援施設 グロースリンクかちどき 『マナViva!』
東京都中央区勝どき1-3-1アパートメンツタワー勝どき1F

アクセス
・都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩2分
・都バス「勝どき橋南詰」停留所徒歩1分
※東京駅丸の内南口から都バスで約20分
※新橋駅から都バスで約10分


<参加費>無料
この講座は「合同会社西友」さまからの「産後ケアバトン制度」への助成により企画・運営されています

<講師>
吉田紫磨子・小山史未子(マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクター)
認定NPO法人フローレンス 障害児保育事業部 事務局

<お申込み>
▼こちらの申込フォームよりお願いします
http://bit.ly/1RDgQfS

<お問い合わせ先(チラシ配布に協力いただける病院についてのご連絡もこちらへ)>
info★madrebnoita.com ←★を@にかえて送信してください。



  

---------------------------------------------------------------------------------------------

Information



マドレボニータ各種教室講座の開催予定はこちらから
妊娠したら『にんぷクラス』へ!妊娠12週から臨月まで参加OK☆
リーフレット『妊娠中~産後の過ごし方ガイド』ダウンロードはこちらから☆
【公式サイト】http://www.madrebonita.com

【Facebook】http://www.facebook.com/NPOmadrebonita

【Twitter】http://twitter.com/madrebonita