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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2016年5月2日月曜日

【実施報告】障害児保育園ヘレンさんの見学&勉強会を開催しました

こんにちは。マドレボニータ事務局スタッフの太田智子です。




去る4/28(木)、インストラクター、理事、スタッフを対象に「障害のある児の保育園事情についての勉強会」を開催しました。
講師をお願いしたのは、認定NPO法人フローレンスさんです。第1回の今回は、フローレンスさんが運営する障害児保育園ヘレンおぎくぼ」におじゃましました。


今年度、マドレボニータでは合同会社西友さまのご支援と、フローレンスさんのご協力をいただき、「NICU・GCUの入院児の両親のための産後セルフケア&退院後を考える講座」を開催します(講座概要については文末にてご紹介しています)。
今回の勉強会もその活動の一環として西友さまの助成とフローレンスさんのご協力により実現したものです。

現地参加は11名。また地方在住のメンバーは7名にSkypeを繋ぎ、中継しました。現地メンバーがメモをとり、予定が合わなかった欠席メンバーにもその内容をシェアすることで、団体全体で学びが深められるよう体制をつくりのぞみました。

勉強会では、まずフローレンスさんの活動についてあらためてご説明いただきました。
障害児保育事業部の石川さん。講座でもお世話になっています。
続いて、ヘレンの園内の見学。
ヘレンには重症心身障害児の「うみぐみ」(定員5名)と医療的ケアが必要なお子さんの「そらぐみ」(定員10名)があります。

明るく、楽しい装飾がされた室内。保育スタッフと医療の専門職によるチームで医療的ケアと長時間保育にも対応しています。
医療的ケア…「たんの吸入」や「経管栄養」など日常的に必要な医療的援助のこと

園児の保護者同士のつながりもつくってほしいと、交流会も実施しているそうです。
この絵はその交流会の企画でつくったものとのこと。

勉強会では、障がいをもつ児の親を取り巻く社会的な問題についても教えていただきました。
  • 障がい児の母親の95%は安定した就労ができていないこと
  • 障がい児の親は収入面でも厳しい状況に置かれていること
  • 保護者の「就労」を目的とする障がい児を預かる機関は現状ではゼロであること

※詳しくはヘレンさんのホームページでもご説明があるのでご覧くださいね。

その解決策として開園したのが「ヘレン」です。
見学の中でお聞きして一同びっくりしたのが、医療的ケアが必要な「そらぐみ」のお子さんの多くが、この春に認可保育園へ転園していったという話です。

ヘレンに入園し、集団保育をするなかで、発達が促され、お子さんによってはチューブが外れて医療的ケアが不要となったお子さんもいたそうです。
また認可保育園などの園長さんや保育士さんが見学にいらして、集団保育の様子をみて、「状況によっては受け入れられるのではないか」と考えをあらためられたりということもあったそうです。

ヘレンのスタッフのみなさんも当初想定していなかったというこのお話に、現地の見学メンバーも、地方在住でSkypeで参加していたメンバーも本当に驚き、この活動の素晴らしさにあらためて感銘を受けていました。

後半では、この「ヘレン」の活動後に新たに見えてきた課題と、それを解決するための「障害児訪問保育アニー」についてのお話も伺いました。

第1回勉強会を終え、マドレボニータとして再び強く感じたことは、「産後間もなくから、カップルでこうした情報に触れて、考え、話し合ってほしい」ということです。
ヘレンやアニーを利用できる地域はまだ限られていますが、さまざまなヒントを得ることができると思います。

そうした機会として、今回の「NICU・GCUの入院児の両親のための産後セルフケア&退院後を考える講座(参加費無料:5/15(日)・7/24(日)・9/11(日)を活用していただきたい!と願っています。

この講座は、マドレボニータの産後ケアプログラムの3つの柱(ボールエクササイズ、シェアリング、セルフケア)に、フローレンス障害児保育事業部さんからの「退院後の子育てのヒント」「保育園事情」についてのお話が加わった120分のカップル向け単発講座となっています。

まだ初回5/15(日)もお席をご用意できます。
どうか一組でも多くのカップルに足をお運びいただければと思っています。

また、この講座に関心をお持ちいただいている病院や障がい児支援の活動をされている団体などで見学をご希望の方もご連絡ください。

講座については以下にも概要を掲載しております。
より詳細な情報は、こちらのブログ記事をご参照ください






<開催日時>
2016年
・5月15日(日)【残席2組】
・7月24日(日)
・9月11日(日)
※3回とも同じ内容です。ご都合のよい1日を選びご参加ください
・時間は全て10:00〜12:00です。

<対象>
  • 赤ちゃんが「NICU」または「GCU」に入院中で、退院後も医療的ケアが必要な見込みのカップル
  • 在宅でお子さん(概ね3歳くらいまで)の医療的ケアをされているカップル
  • お子さん(概ね3歳くらいまで)が重症心身障害児のカップル
※医療的ケアとは…”たんの吸引”や”経管栄養”など、日常的に必要な医療的援助のこと
※重症心身障害児とは…重度の肢体不自由と重度の知的障害とが重複した状態にある子どものこと


女性は産後2ヶ月目以降で、お医者様から運動の制限の指示を受けていない方が対象となります。


<定員>
各回 8組16名(事前申込制・先着順)
※本講座は大人のみでご参加ください
※カップルでのご参加をお勧めしますが、単身でもお申込み可能です。

<会場>
子育て支援施設 グロースリンクかちどき 『マナViva!』
東京都中央区勝どき1-3-1アパートメンツタワー勝どき1F

アクセス
・都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅徒歩2分
・都バス「勝どき橋南詰」停留所徒歩1分
※東京駅丸の内南口から都バスで約20分
※新橋駅から都バスで約10分


<参加費>無料
この講座は「合同会社西友」さまからの「産後ケアバトン制度」への助成により企画・運営されています

<講師>
吉田紫磨子・小山史未子(マドレボニータ認定 産後セルフケアインストラクター)
認定NPO法人フローレンス 障害児保育事業部 事務局

<お申込み>
▼こちらの申込フォームよりお願いします
http://bit.ly/1RDgQfS

<お問い合わせ先(チラシ配布に協力いただける病院についてのご連絡もこちらへ)>
info★madrebnoita.com ←★を@にかえて送信してください。



  

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