産後白書2021の調査プロジェクト始動を発表してから約半年。
現在、総勢19名が関わる大きなプロジェクトとして、産後のみなさんから集まった「声」を分析して、白書にまとめる作業に入っています。
今回は、ボランティアとして関わってくださっている教室OGさんのプロジェクト参画動機をご紹介したいと思います。(文責:長野奈美)
『産後白書2021~コロナ禍におけるパートナーシップ~』調査プロジェクトが始まりました!
今回のプロジェクトに関わるのは、インストラクター6名、教室OGさんを中心としたボランティアさん9名、ライター、分析、デザイナーなどの専門性を発揮してくださる専門ボランティア4名です。
ボランティアさんは、主に育休中の方。週1回、平日の昼間のミーティングには、お子さんの相手をしながらや寝かしつけながらなど、育児の合間に参画してくださっています。
「どうして産後白書の制作に関わってみようと思いましたか?」
参画動機をたずねてみました。
当事者意識を忘れたくない
第2子を出産し、約4年半ぶりに産後を経験していますが、第1子のときと比べていろんな状況が変化しており、アップデートされた産後ケアのあり方を自分自身も言語化したいと思うため。
また、第1子が大きくなり喉元過ぎてしまうと当事者意識が薄れてしまっていたことを実感しました。
社会課題としてこれからも自分自身が関わっていきたいと思うので、今回参加して新しい視点を得たいと思っています。
もっと早くに知らせたい
産後に産後白書を読んで、「これこれ! こういうことが知りたかった!
もっと早くに知っていたら安心できたこともあったなぁ」と思うくらいありがたかったから。
今後産後を迎える方々へ
3回目でおそらく最後となる「産後」の今だからこそ思うことを、今後産後を迎える方々へわかりやすく伝えたいと思ったので。
自分の心と向き合いたい
第1子の出産後、心身ともに大きな変化に戸惑いを覚えています。
特に、心については、時が解消するものではなく、自分と向き合ったり、同じように産後の方々のことを知ることで、落ち着いていくのではないかと感じています。
制作を通して、そうした機会を持ちたいと思い、参画を希望しました。
自分自身の産後に感じたこと、もどかしいと思ったこと、困難さを感じたこと、戸惑ったこと。それを次に産後を迎える方に伝えていきたい。
リアルに今、産後ただ中のみなさんと、このプロジェクトを進めていける意義を感じています。
産後を起点に始まる問題は、個人の問題ではなく社会問題。
2009年に産後白書1を発行したときから変わらず、マドレボニータが社会に提起している問題意識です。
産後白書4は冊子スタイルではなくPDF形式で、広くどなたにでも目にしていけるスタイルで発行予定です。
2022年1月末には、みなさんの元にお届けできる予定です。
どうぞお楽しみに!
次回の報告は、産後白書4の内容について、少しご紹介していけたらと思っています。