マドレボニータのアプリ「ファミリースタート」コンテンツ制作担当の東です。
GoogleのWomen Willプロジェクト #Happy Back To Work WEEKS記者会見に足を運んできました。4月からの復職者がソワソワしてしまうこの時期、卒園式の様子がタイムラインに流れてきたり。
そんな「新しい生活」への助走するタイミングで行われた記者会見では、Women Willプロジェクトの説明はもとより、寄せられた#Happy Back To Workのためのアイデアの紹介と分析、次年度の取り組みを紹介されていました。
昨年からスタートしているプロジェクト。次年度は、サポーター企業でのアイデアの実践とその効果測定、さらなる課題を見つけていくそうです。
「未来の働き方トライアル」として、15社で在宅勤務、会議の効率化、定時帰宅を実践していくとのこと。
構想から実践レベルに活動が移行しています。具体的に子供をもつ母・父が働きやすい環境づくりが推進されていくのを感じました。
#Happy Back To Workのプロジェクトでは、もちろんマドレボニータでも
「妊産婦をとりまくあらゆる人が「サポーター」になれるアプリ」
というアイデアを出しています。
これが、今制作している「ファミリースタート」のアプリです。これを使うことで、Happy Back To Workを実現したいと思い、制作チームはプロジェクトを進めています。
ファミリースタートのサイトはこちら。キャンペーンを記念して、みなさんの妊娠、出産、産後、復帰にまつわる体験談を募集しています。
また、Android端末でβ版をいち早くお使いいただき、フィードバックいただく取り組みに参加してくださる方も募集中です。
ところで、#Happy Back To Workのために、たくさんの人や団体、企業から出されたアイデア。
Googleさんが分析し、リポートしてくださったのが面白かったです。
2015年3月から始まったこちらのページの投稿アイデアは5,000件、サポーター企業700社、アイデア実践のべ1,600例という広がりを見せているようです。
そして、キーワードを抽出して分類したところ、以下のようなグループに分けていました。
・男性の働き方を変える→意識を変える
┗18時以降の会議禁止
┗帰社時のすいません禁止 など
・男性が育児家事を変える→きっかけをつくる
┗子供と一緒に風呂に入る曜日を決めよう
┗パパと子供で作れるパパ子レシピを作ろう など
・企業・社会が働き方を変える→仕組みを導入する
┗在宅勤務
┗成果主義
┗残業をなくす など
・企業社会が育児・家事を変える→多様性を認める
┗子連れ出勤ができる
┗社内の託児所
┗親にヘルプを頼んだ時の費用は税金控除 など
目を引いたのは、「企業社会が育児・家事を変える」という分類。
育児、家事は、「個々人やそれぞれの家庭で荷わなくてはいけない」と思われていたことという気がします。
それを、家庭・家族以外の企業・社会が担おうとするのは、新しいとともに今の時代には必要なことではないかと感じました。
マドレボニータが制作しているアプリ「ファミリースタート」は、利用することで、家族以外のメンバーが、夫婦の子育てや産後生活のサポートができます。
まさに、テクノロジーによって今ある課題を解決する部分を担う形になっていくのではないでしょうか。
記者発表の後半は、サポーター企業や団体の方のパネルディスカッション。
会場で書かれた#Happy Back To Workのためのアイデアを具体的に実践するために何ができるかを考えました。
その中では、男性(父親・夫)が、どう家事育児も「シェア」するのか、ということに触れていた発言が印象に残っています。
夫婦が一緒になり、夫婦以外の方も出産に向けてサポートしあえる、また、産後のための準備ができるアプリ「ファミリースタート」が、きっかけになってほしいという想いを強くしました。
さらには、アプリを利用する、テクノロジーを活用する、という「行動」が、夫婦ともに子育て・家事を共有すること、家族以外の人にもサポートしてもらい頼ることが当たり前になる「意識」を生み出すのではないかなと思いました。
「テクノロジーを使って世界をよくする」という大きなテーマの前には、「意識」「文化」が変わるということが大切ですが、その変革自体をテクノロジーで加速することもできるのではと考えられた時間となりました。
最後はサポート企業・団体の代表が登壇して記念撮影。
マコさんも一緒に登壇しました。
今回は、マドレボニータの会員である古谷紀子さんも一緒に参加しました。
古谷さんからのご感想を掲載して締めくくりといたします。
Googleさんが目指す「女性がいきいきと働き続けられる社会の醸成」を#HappyBackToWorkというキーワードで色んなアイデアを出し、またそのアイデアをサポーター企業と共に実践していくというもの。
第一部ではGoogleさんからの詳細発表に続き、各サポーター企業が実際の取り組みを紹介。最後には経済産業省の方も登壇し、経産省での取り組みもご紹介されました。
第二部ではサポート企業の中から8名の代表者がトークセッション。「ダイバーシティは女性のためだけのものではなく、企業の課題」「権利を主張する前に自分の職責をきちんと果たすこと」「ベビーシッターの利用にまだまだ抵抗を感じるママが多い日本。ベビーシッターの利用をギフトにし、入口の抵抗感をなくすのも一つの手」など、これから復職予定の私には心に染みる言葉が多く飛び交いました。
日本では働く女性の71%が「女性が家庭の外での役割を持つことは大切だと思う。」と答えているにも関わらず、「母親になってからも仕事を続ける女性を社会がサポートしていると感じる。」と答えた女性は38%という現実。
このギャップをいかに埋めてもらうかという受身の姿勢ではなく、自らもきちんと発信をし、職責を果たし、働くママをサポートしてあげたいと思ってもらえるような言動をすることがまずは私に出来るHappyBackToWorkの第一歩だなと感じた、実りおおき時間でした。
最後になりましたが、ご一緒しました吉岡マコさん、東麻吏さん、そして貴重な機会を下さいましたマドレボニータスタッフさんに感謝申し上げます。