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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2017年11月29日水曜日

「正しい産後ケアの知識を身につけ幸せになれる、そんな社会になってほしい」〜認定NPO法人化お祝いメッセージ〜

認定NPO法人化にあたり、ご寄付とともにいただきましたメッセージをご紹介いたします。

【Kさまより】
認定を取得されましたこと、誠におめでとうございます!
節目の年に新たな一歩を踏み出されたのですね。
産後ケアが当たり前になり、「すべての母が自らの力を発揮できる社会へ」向けて、活動のさらなる充実を応援しております。

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実は私自身も、産後の時期はとても辛くて、出口のない悩みを娘にぶつけては自分を責めていました。
幸か不幸か実母の危篤で実家に帰り、多忙ながらも内省できる環境が整いなんとか危機は脱しましたが、一歩間違えれば自分自身も娘も危うかった経験があります。
その反省から、少しでも多くの人が正しい産後ケアの知識を身につけ幸せになれる、そんな社会になってほしいなと願っています。

しかし、当事者を卒業した今、継続して関心を寄せることの難しさを感じています。
寄付する先を決める時も、限られた予算のなかではどうしても今現在関心がある事業や団体に偏りがちです。
自分も社会も常に動いていますので、それは当然のことといえます。

思うに、寄付金を集める側から見たら、人生のなかの時限的な課題を継続して意識してもらうために、そして、直接関係しない人に対しても社会全体における課題の重要性を知ってもらうために、常に工夫が必要なのかもしれませんね。

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「NPO(市民活動)の目的は、社会的課題の解決というより、社会的課題を解決する人の創造だ」という内容の、シーズの松原明氏の文章を拝見したことがあります。
きっと、組織そのものや代表者の力を強めていくことよりも先に必要なことがある、という趣旨なのではと理解しました。

課題を解決するのは、課題に直面している本人です。
自分自身で課題を解決し、自由を獲得し、自分らしい生き方をする。
そのような人々を創造する、という意味もあると思いますし、そのお手伝いをする人を多く創造したり、個人では難しい課題を解決するために制度を変更する人を創造したりする、という意味もあるのではないかと勝手に考えています。

また、活動するためには多様な人々の関わりが不可欠ですが、時代や状況の変化に合わせて理念を精査することも、関わる人の大事な役目です。
自己満足になっていないかと問う時に、第三者評価は非常に有益です。
それと併せて、志を同じくする応援者や現場からの多様な意見はとても大切です。
そしてその多様なつながりが新たな当事者に届く近道でもあり、さらに、自浄作用にも役に立つ、という効用もあります。

そういった意味でも、監督官庁の書類審査に通るだけのお墨付きではなく、たくさんの市民から賛同を得る必要のあるNPO法人の認定取得には、単に見栄えがしたり税制優遇だけに留まらない、大きな価値があるのではないでしょうか。

ちなみにNPO法人格を選択した団体の運営について。
一見面倒臭いと感じられる合意形成を積み重ねつつ、現場活動と事務局のために事業目的と手段を工夫することに加え、情報公開にも注力し、継続できる経営体制を整えることが、意志あるお金を扱う法人としての社会的責任であり、そのことをもっと市民が認識していけば、社会は少しずつ良くなっていくと、私は信じています。

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マドレボニータ様が継続して市民活動への多大な貢献をされていることに改めて感謝する次第です。
引き続き、今後益々のご活躍を心より祈念申し上げます。

(ここまで)

Kさま、温かいお言葉とご寄付を本当にありがとうございました。
多数のNPO法人の活動をサポートしてこられたKさまからの励ましのメッセージ、たいへん心強く受け止めております。
今後とも見守っていただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。



マドレボニータに頂きましたご寄付・賛助会員費は「寄付金控除(税額控除)」の対象となり、税制上の優遇措置が講じられます。

これを記念しまして、認定NPO法人取得の《お祝いのご寄付》を募集しています。
https://www.35.madrebonita.com/authorized

認定NPO法人化を機に、ぜひさらに多くのご支援・ご参画をいただけましたら大変嬉しく存じます。