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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2014年7月11日金曜日

第2回「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」国内部門賞を受賞しました

NPO法人マドレボニータ(東京都杉並区・代表:吉岡マコ)は、4月24日に発表された第2回「日経ソーシャルイニシアチブ大賞」において、国内部門賞を受賞いたしました。

日本経済新聞社が主催する当賞は、様々な社会的課題をビジネスの手法で解決する「ソーシャルビジネス」に光を当て、社会への理解促進を図り、ソーシャルビジネス全体の健全な発展を応援するために創設されたものです。マドレボニータは前回に続き2度目の応募にて、応募総数401件の中から受賞7団体の一つに選出されました。

受賞にあたり評価いただいた点
受賞にあたっては、これまで専門家がいなかった「産後」の分野を、運動生理学に基づくオリジナルプログラム開発により開拓し、産後女性のフィードバックをもとに改良を重ね、「産後のヘルスケア」のノウハウや知見を蓄積してきたことだけでなく、全国に存在する多数の会員や教室の卒業生がボランティアとして関わるなど市民の新しい社会参画の機会を創造していることを評価していただきました。

また運営の面では、「産後」という分野の発展のために調査・研究・啓発活動に注力し、行政・企業との協働にも力を入れていること、地方や海外在住の事務局スタッフのクラウドコンピューティングを駆使した新しい働き方と固定の事務所を持たない新しいスタイルの事務局運営を開拓してきたこと、といった部分を評価いただきました。

これもひとえに、これまでマドレボニータの活動をご支援くださったみなさま、さまざまな形で関わってくださったみなさまのおかげと大変感謝しております。今後も、産後ケアの必要性をすべての人に啓発し、ひとりでも多くの妊産婦に産後プログラムを届けるべく精進してまいります。

NPO法人マドレボニータ代表吉岡マコの受賞コメント
このたびは栄誉ある賞をいただき、ありがとうございました。これだけ多様で目利きの審査員の皆様に選んでいただけたことは、大事なミッションを託された責任といい意味での緊張感を私たちにもたらしています。

授賞式当日、壇上でご紹介いただいたとき、私たちが日本の母子保健の制度のなかで「産後」という部分が抜け落ちていることを指摘し、産後の女性の心身の健康に本当に必要なヘルスケアのメソッドを確立したこと、そしてそれを標準化して全国に展開していることに言及していただきました。笑顔の母親や赤ちゃんの様子も映像で見て頂きました。

その映像を見ながら「乳児のいる家族をとりまく問題の深刻さを会場のみなさんに本当に理解して頂けているだろうか」と少し心配になりました。そこで壇上では、産後のケアの不足が引き起こす産後の三大危機(産後うつ、乳児の虐待、夫婦関係の不和)についてスピーチさせていただきました。

今回の受賞は、まだまだ進行中の課題に取り組むために現在私たちが行っている活動の枠を超えて、より大きなビジョンをもって成長するための契機をいただきました。ソーシャルイノベーションの生態系を身近に感じてワクワクしています。
2014年7月11日 NPO法人マドレボニータ代表 吉岡マコ