2015年12月3日木曜日

【マドレストアだより】「産後うつ」から回復し、希望につながる


涙もろくなったり、かっとなって子どもをしかったり、
感情の波が激しい状態が続き、過食傾向に。
第二子の産後四ヶ月のとき、
パンにバターを塗ることさえできなくなり、家事が全くできなくなった。
ーー
目の前で赤ちゃんが泣いているのに、何の感情もわいてこない。
泣き声が怖く感じることもあった。
とにかく一人になりたいって思いがものすごく強かった。
ーー
マドレボニータの機関誌
「マドレジャーナル17号:(特集)産後うつを考える」に
寄せられた声の一部です。

「産後うつ」とは、出産後6週〜8週の間に発症するうつ病です。
精神的に不安定になったり、判断能力が衰える、感情表現が少なくなる・・・といった症状が見られます。
平成25年に発表された厚生労働省の調査によると、産後うつの発症率は9%。
11人に1人の割合で発症しているということになります。

自覚症状があっても受診には至らない、というケースも多く、
マドレボニータの調査でも、75%以上の人が「産後うつ一歩手前だった」
「未受診だったが産後うつだったと思う」と回答しています。
(上掲書より)

育児に手いっぱいで自分の状態に意識が向かないこと、ちゃんとやれてあたりまえ、
他の人も辛い中頑張っているんだから、と自分を責める気持ち・・・
そんな様々な要因が、うつ症状の自覚や回復のためのアクションを遠ざけ、
結果、「うつ未満」の状態を長引かせることになると考えられます。


「マドレジャーナル17号:(特集)産後うつを考える」には、
「産後うつ」「うつ未満」の状態にあった人が、
どのようなプロセスを経て回復に向かったか、といった事例も
豊富に掲載されています。

特に、通院や薬によらない回復プロセスは必見です。
小さなきっかけから、自分の感覚を取り戻し、周囲とのコミュニケーションを取り戻し、
赤ちゃんを迎えた新しい生活への希望とつながっていく・・・
そんな力強さが、ひとつひとつの事例から立ち上がってきます。

▼マドレジャーナル17号「特集:産後うつを考える」(1,030円/税込)
http://madrebonita.shop-pro.jp/?pid=30705108