2015年10月18日日曜日

【マドレストアだより】「母親失格」と断罪する前に

こんにちは、マドレボニータ事務局の八田吏(はったつかさ)です。

先日、平成26年度の児童虐待が8万人を突破したとのニュースがありました。
厚労省の発表によると、心中以外で虐待死した児童は36人。
0歳児が最多の16人で、0~2歳は24人。全体の7割近くを占めています。
加害者は母親が16人で最多です。
(「子ども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第11次報告)概要」より)
こうしたニュースが流れるたびに起こる「母親失格」といった非難の声。
その陰で、「わたしも一歩間違えば…」と思う母たちは、
実は少なくないのではないでしょうか。
「虐待は『特殊な母』の問題ではない」ということを考えさせられる一節が、
『産後白書3』に取り上げられています。
児童養護施設勤務の早川悟司さんの言葉です。
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日々、孤独な子育てをしている中で、
1週間のうち、たとえば6日間を仕事と子育てに一生懸命過ごしてきて、
でも7日目に、もう一人じゃいろんなことを抱えきれなくなってしまう。
すると、なかなか言うことを聴かない一番弱い身近な子どもに
はけ口が向いてしまって、子どもを放り出したりとか、
殴ったりというようなことをしてしまう。
結果、大体において頑張った6日間というのは社会的に一切無視されて、
7日目にキレちゃったところだけに注目が集まって、
「あなたは虐待をしているお母さん」。
それで通報されて、子どもは私たちのところに送られてくるんですね。
なぜ6日間を7日間続くようにできなかったのかなというのを、
母親だけのせいにしている場合じゃないだろうと思います。
(『産後白書3』より)
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「7日目」を乗りこえることは、決して母だけの課題ではありません。
『産後白書3』はパートナーシップをテーマにした1冊。
本書が、7日目の「わたしたち」のためにできることを
考えるきっかけとなれば、と願っています。

ハートネットTVでもご紹介いただいた『産後白書1』を含む、シリーズ3冊セットも大好評です。
▼産後白書3(税込520円)
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