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産後ケアのNPO法人マドレボニータ オフィシャルブログ

2014年4月2日水曜日

【おしらせ】「出産後の母親のリアルを伝える本をつくりたい!」マドレクラウドファンディング開始しました。

こんにちは。マドレボニータ事務局の黒田美穂です。

新年度になり、転勤や引越、入学や入園など
大きな環境の変化を迎えている方も多いのではないでしょうか。
マドレボニータの事業年度は10月~9月ですが
今年度の折り返し地点を迎え、あらためて気を引き締めつつ勤務しております。

大きな環境の変化といえば「出産」もその一つですが
最近は私の周囲でもFacebookを通じて「うまれました!」という報告が
多く飛び込んでくるようになりました。

出産後1か月間の「産褥期(さんじょくき)」は、特に養生が必要な時期。
しかしこの時期の母親は心身のダメージを受けながらも新生児の世話に追われています。
心身の不調や周囲からの孤立は、産後うつや児童虐待の原因となることも。

いまは当たり前のようにマドレ事務局のスタッフであることをうたっている私ですが
赤ちゃんの沐浴は母親が必ずしもやる必要はない、
どころか、できれば毎日他の人にやってもらった方がいい、
ということを吉田紫磨子著『産褥記』(2006年発行)を読むまで知りませんでした。

この本に出会ったのが産後1年以上たったころ。
私自身の産褥期は、毎日自分で赤ちゃんを沐浴していたのでした。

だって、出産後の産院でもお母さんに(だけ)沐浴指導するし。
夫は仕事で朝早く、夜遅かったし。
両家の実家も遠く、友人知人もほとんどいなかったし。

それまで30年間生きてきて、姉のところに甥も生まれていて、
友人も妊娠したり、出産したりしていたのに
産後のことはほんとうに何も知らなかった当時の私。
『産褥記』を読んで愕然としたのを鮮明に覚えています。

少子化とはいえ、現在でも約100万人の赤ちゃんがこの国には誕生しています。
その家族、友人知人を考えたら、ほとんどの人にとって
「出産」、そして「産後」は身近なはずなのに
「産後」の知識だけがすっぽり抜け落ちている。

「出産後の母親のリアルを伝える本をつくりたい!」
そんな思いで私たちはついに『産褥記3』の制作をスタートいたしました。

その一環として、今回制作費の一部を
みなさまからの寄付でまかなわせていただきます。

3/31より、READYFOR?(レディーフォー)にて、
『産褥記3』のクラウドファンディングプロジェクトを開始しました。
https://readyfor.jp/projects/sanjokuki3

☆クラウドファンディングとは…
インターネットを介して個人の方から資金(支援金)を集めるサービスです。
特にNPOや自治体での社会問題を解決するプロジェクトへの支援方法として注目されています。


期間は、5月31日(土)午後11時まで。目標金額は【80万円】。
すでにご支援いただいたみなさま、本当にありがとうございます。

学生インターン時に『産褥記』の著者でもある
吉田紫磨子インストラクターの産褥ヘルプを経験して「産後のリアル」に大きな衝撃をうけた、
現事務局スタッフ坂崎あゆみをプロジェクトリーダーに、このチャレンジをスタートしました。

このクラウドファンディングの大きな特徴は
・支援する人は何種類かの「引換券」を購入。金額に応じたいろいろな特典をもらうことできる。
・期間中に目標金額に1円でも足りないと成立せず、部分的に支援金を獲得することができない。
という点です。

今回のプロジェクトが成立した場合にいただける支援金は、
『産褥記3』の制作費(編集・印刷)に使わせていただきます。

つまり、『産褥記3』が多くの産後女性やパートナー、まわりの産後を
支えたいと思っていらっしゃる方々に届けることができるかは
プロジェクトの成立にかかっています。

また、引換券にはご支援で制作する『産褥記3』の進呈をはじめとした、
喜んでいただける特典を考えてみました。
(特典の詳細はリンク先のページをご参照ください。)

過去の『産褥記』シリーズをお読みくださっている方も、
「そういう本を出してるんだ!」と今回初めて知ってくださった方も、
ひとりでも多くの方のお力添えをいただけたら幸いです。
https://readyfor.jp/projects/sanjokuki3

※READYFOR?でのご支援は、
 カード決済(JCB/Master/VISA/American Express/Diners)のみの対応になりますことをご了承くださいませ。
※ご支援には、READYFOR?への新規登録が必要です。
 入力内容などはあまり多くなく、「思ったより簡単」というお声が多いですが、お手数をおかけいたします。
※READYFOR?サイト内の「支援者様のよくある質問」ページも、なにかお困りの際はご覧くださいませ。
 
https://readyfor.jp/faq

ただ、私たちは「ご支援=ご寄付(引換券の購入)」と限定したくないと考えています。
「このプロジェクトページを読んでいただくこと」
「このプロジェクトをFacebookやTwitterで話題にしていただくこと」
でお気持ちを寄せていただくこともとても大きなご支援であり、参画です!

ぜひ、みなさまのご無理のない方法で、今回のプロジェクトを応援してください。

『産褥記3』は出産後の心身の不調やその対処法・予防法といった具体的な情報を含め、
産後の母親の現状を広く伝える1冊にしたいと考えています。
ひとりでも多くの産後女性やパートナー、出産後の母を支えたいと思っている方々に
お届けできるよう、ご寄付、そして情報のシェアへのご協力をよろしくお願いいたします。

プロジェクトページはこちらです
https://readyfor.jp/projects/sanjokuki3